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タイトル:No Title
名前:リリ e-mail
私はミラノに住んでいるミュージシャンです。イタリアは車大国です。バスや電車は日本のように普及していません。なので、私はイタリアに住み始めて車を持たなくてはならない必要性を痛感させられました。日本の免許を書き換えて運転することが出来ます。が、私は色々考えた上、イタリアでも免許を取る事にしました。日本のような教習場はありません。実技は、一般車が走る車道で、教官の車の運転席に座らされて、即、一般自動車に混じって運転!習う方も教える方も命がけ?!実技レッスンや学科レッスンは、何回受講するべきであるという規則はありません。個人のレベルに合わせて、試験に備えてレッスンに通います。当然ながら、誰もがレッスンの回数をなるべく少なくして出費を抑え免許を獲得しようと試みます。私の家の近所にある教習所の先生は、お年をめした方でした。学科のレッスンを受けるために教習所のドアを開けると、この先生は「ヤァ、リリ!よく来たね!さxあ、座って!」とまるで愛する一番弟子を迎えるかのように愛情を込めて挨拶してくれて、すでに来ている他の生徒たちが座る教室に迎えてくれたものでした。それは、他の生徒にも同じように。たったこれだけでも、私を幸せな気分にさせてくれていたのですが、それだけでは終わらなかったのです。実技試験の日が迫ってきていました。先生は「リリ、試験日までに数回実技レッスンに来た方がいいよ。来られるよね?」と言いました。当時、私は金銭的に苦しかった時期にいて、日々の出費に身長差と注意が必要でした。私は先生に言いました。「先生、レッスンを受けたいけれど、私には今、払えるお金が無いのです」すると、先生は「それは今一時期だけ?仕事をしてお金を稼いでいるんだろう?給料が入った時に僕のレッスン代を払うことで構わないから、レッスンに来なさい」と言いました。私は、言われた通りにレッスンに通い、実技試験に合格しました。その実技試験には、先生のレッスンを1回しか受けに来なかったイタリア人の女の子がいました。先生が、その事咎めると、その子は「家族に実技は教えてもらったから」と自信ありげに答えていました。が、実技試験が始まるとその子はミスをして不合格になってしまい、挙げ句の果てには先生を罵倒して帰って行きました。私は、先生に合格したことを褒めてもらい、私も先生の親切な申し出に感謝をして、お礼にその場で演奏をしました。先生は感動して泣き出してしまいました。その後、お給料が入った時に、私は未納のレッスン代を持って先生に会いに行きました。見ず知らずの日本人にレッスン代を無条件で貸してくれた先生との出会いは、忘れないでしょう。
[RES][No.160] 2019/10/13 22:30 
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