イラン人は面白すぎる!



イラン人は面白すぎる! (光文社新書)
イラン人は面白すぎる! (光文社新書)
エマミ・シュン・サラミ (著)

レビュー: 題名からして、イラン人の面白いことばかりが書かれていると思いましたが、イランの法律やイスラム教、歴史のことなどが結構真面目に書かれていて勉強になりました。イランの食生活や恋愛のことなども面白く書かれていて、イランのことを知るのにとてもいい一冊だと思いました 

〜 目 次 〜

前説(はじめに)より(P3)
 はいど〜も、エマミ・シュン・サラミです。
 この本を手に取ってくれて、メルシーコジャス(ありがとうございます)。
僕は、1980年にイランの首都テヘランで生まれ、10歳のときに日本に来た在日イラン人です。
 現在は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーという会社で武井志門という日本人と漫才コンビ「デスペラード」を組み、地下に潜伏するゲリラのごとく、日本国民に全く知られることがない地味ぃ〜な芸人活動をしている。
 肝心なネタといえば、アメリカの悪口や、イスラム教や国際テロ組織アルカイダをいじったものばかりで、まさに〈タブーのミルフィーユ〉だ。

第一章 陽気なイスラム教

イスラム教の五大義務/【喜捨】/【礼拝】/【証言】/必要以上に登場するアラー/【巡礼】/巡礼経験者はご近所のヒーロー/イスラム五大聖地/聖地わくわくスタンプラリー/【断食】/神様はウソがお好き/世界一慈悲深い社交辞令/砂漠の国の「男浜」「女浜」/お金持ちに忍び寄るイランの寅さん/世界初!「女性島」


第二章 豚肉とラマダン

戦争は知っているが、豚肉を知らない子どもたち/甘美なるタレだけ豚丼/ブタはタブー(回文になっているよ!)/酒と泪とアラーとイラン/中東のガマン大会/ラマダン突入/エコなケンカが多数勃発!/水も飲まないラマダン/断食の存在意義/ラマダン中はグルメ番組禁止!/トイレでケチャップを食らうヤンキーたち/断食逃れのためにニセ診断書発行!!


第三章 すべてはバザールと食卓にある

イランの朝は早い/ディナーよりもランチタイム/昼は家族で大宴会/教科書では学べないバザールの魅力/おつかいで養う交渉術/イラン人は慈悲深いエコ集団である/公務員の月給の700万!?/一円あったらイランへ行こう!/米ドル札に敬礼/右手に札束、左手にソフトクリーム/厳かなる食卓


第四章 中東の恋愛不毛地帯

イスラムで生まれた女/チャドルを着た天使たち/お母さんを探せ!/男の色気は胸毛から/ハーレムからホームレスへの転落人生/恋のお相手はお義母さん/イランの結婚事情/純愛は不滅/合コンは命がけ/イラン政府の婚活テスト


第五章 イランの罪と罰

シャリア法に基づく刑罰/年間死刑執行者数は300人超え/姦通罪は強姦罪より重い/世界が恐怖!石打ち刑/ゲイの最不遇国イラン/同性愛亡命者シェイダさん/「目には目を」が生んだ珍刑罰/イラン初、ヘビメタ解禁!!/イスラム革命後の反米カルチャー/
ポーウッ! 禁止令(P156より)
 音楽鑑賞会の一番人気は、やはりマイケル・ジャクソンだった。最初はみな静かに聴き入っていたのが、10分もするとダンスパーティーになってしまう。
 あるとき、マイケルのカセットテープがクラス中に流出したところ、授業中「ポーウッ!」と叫ぶやつがたくさん現れ、校長先生に「ポーウッ!」禁止令を出されてしまった。そのくらい、キング・オブ・ポップスの人気は絶大だった。


音楽無法地帯、裏テヘラン/日本では考えられないイランの倫理観/イラン人の髪型事情


第六章 学校という名の階層社会

イランの学割/お祈りの猛者ホマユン/学内カースト制度/勝負はいつも出来レース/ラクダレース/他人の寝言はエンターテインメント/イランの高等教育/中東のお受験事情も大変/イランの合格祈願/合格祈願グッズ/羊飼い専門学校/校則は「羊が最優先」/ナン専門学校/ナン・フォー・オール、オール・フォー・ナン/ナン大学の授業/中東モード学園


第七章 アラブの中のイラン

シーア派とスンニ派/誇り高きペルシャ民族のプライド/庶民はみんなラブ&ピース/欲望の捌け口/30分間の夫婦生活/宗教なんて矛盾だらけ/アラブとイランは仲よくなれるのか/政治利用される民族意識/油カタブラ? イランの石油産業/スポーツは世界への名刺がわり/サッカー代表選手の悲しい大義名分/W杯に熱狂しすぎるイラン人/国内のプロサッカーリーグ/イラン相撲コシュティ/女子のスポーツ進出


エンディングトーク(おわりに)

参考文献
イラン人は面白すぎる! (光文社新書)
イラン人は面白すぎる! (光文社新書)




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