イランでの結婚手続きについて

去年(2009年)イランで結婚した方が、これからイラン人と結婚する方のために、
書いてくださいました。とても詳しく書いていただき、ありがとうございました。



 日本から持って行くもの: 印鑑
                 戸籍謄本 一通(出発日直前の最新のものがベター)

1. イランに到着したら、在留届の手続きも含め日本大使館へ(電話にて 受付時間を確認)!

2. 日本大使館で、日本から持参した戸籍謄本を提出し、独身証明書を作成する。
  また、日本大使館での結婚手続きに必要な書類一式をもらう。  一式は、婚姻届、国籍選択届など。 (独身証明書は一日ではできないので、そのうちにイランの外国人警察署へ! 外国人警察署の結婚業務は午前のみで、しかも込み合うので早めに出発を!)

 外国人警察署への持ち物: 証明写真(メガネなし、女性はへジャーブ、カラーでも白黒でもok)、              

彼のシェナスナーメとそのコピー
彼女のパスポートとそのコピー

3. 外国人警察署で自分たちの(彼と彼女)ファイルを作成。
  そして、結婚のための小パンフレットをもらう。 ファイルに名前、連絡先などの詳細を記入し、提出。ファイルは警察が保管。 (ファイル作成に際し、証明写真が彼、彼女とも何枚か必要になるので、  同警察署の入り口右手のスタジオで写真撮影されるといいと思います。)

4. 日本大使館で独身証明書ができたら、戸籍謄本、独身証明書を英語に翻訳する。
  (指定翻訳会社の正式な翻訳)

5. 翻訳が完成したら、外国人警察署に提出し、面接の予約をする。

6. 警察署から指定された日に面接所(ホウェイゼホテルのすぐ近く)に行く。 (男性も長袖シャツなど、あまり肌を出さない服をお勧めします。 また、面接官は彼女にも質問するので英語でいいので準備されることをお勧めします。面接後、質問用紙に質問の答えをすべて書いて提出。 空欄が残らないようにと言われます。質問事項は彼の出身幼稚園!からイランへの渡航歴、出会いの経緯など様々で、すべて書くのに夫は2時間以上かかり、手が痛くなってしまいました。)

7. 面接官が質問用紙、面接、警察署に提出した書類をチェックし結婚の許可を警察署へ連絡する。  (警察署から彼、彼女に連絡が入るわけではないので、彼、彼女側がせっせと  警察署へ結婚の許可が下りていないか電話確認することになります。 ちなみに、結婚許可が下りるのには個人差があり、同じ日に面接していた他のカップルは2週間後、私たちは1ヶ月以上かかりました。 また、結婚の許可が下りないカップルもたくさんいました! 結婚の許可が下りなかった場合、イラン国内では結婚手続きをできません。 一度、国外へ出て、日本、または第三国で手続きをすることになります。)  

8. 警察署へ行き、彼女のパスポートを提出する。パスポートは外務省へ。  

9. 警察署紹介のイスラム事務所で、彼女はムスリマになり、証明書をもらう。

10. 検査所へ行き、検尿、採血(男性のみ。ただし、男性が血液型マイナスだと女性も採血)。検査結果に問題なければ結婚できます。

11. 彼と彼女は結婚事務所で結婚し結婚証明書をもらう。イラン方式での結婚完了!

12. 外務省へ行きパスポートを受け取る。 (イランのビザに有効期限切れでも問題がないようにビザの隣に印鑑が押されているはずです。)  

13. シェナスナーメ事務所に行き、彼のシェナスナーメに彼女の名前を記入してもらう。

14. 彼のシェナスナーメを英語に翻訳。(15に必要)

15. 日本大使館で結婚に必要な書類をそろえ提出し、日本方式での結婚完了!

その後、彼女のシェナースナーメ作成、パスポート作成、披露宴をされる方は その準備などといった感じです。 私たちはラマザンで担当の警察官がメッカ巡礼に行ってしまい、結局、戸籍謄本 の有効期限ぎりぎりで結婚手続きを終了することができました。。。 ちなみに、翻訳書類やパスポートを一日でも早く受け取るために、何度かウラ金 の出番もありました。。。

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以上ですが、これを書いてくださった方は結婚手続きに約3ヶ月かかったそうです。

日本でする結婚手続きに比べて、とても大変なんだな〜と思いました。


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