思いやりのこころ



思いやりのこころ
思いやりのこころ
  内容紹介  
昔から大事にされてきた“こころ”を、胸を熱くする古今東西のエピソードや物語、読者の体験談で見つめ直す。
  目 次  

はじめに
 相手を思いやる一言が、生涯、忘れられない感動を与えることがあります。
 ある日、東京ディズニーランドに若い夫婦が訪れ、レストランで「お子様ランチ」を注文しました。
 応対したアルバイトの青年は戸惑いました。この夫婦は、子供を連れていないのです。マニュアルではお断りすることになっています。
「おそれいりますが、大人の方には……」
と言おうとしましたが、思いとどまって、
「失礼ですが、お子様ランチは、どなたが食べられるのですか?」
と尋ねてみました。
 すると、奥さんが、うつむいたまま話し始めたのです。(P1より)

第1章 青空に白い百合

1 日本とトルコを結ぶ絆
エルトゥールル号の遭難
温かい心遣いは、百年の時を超えて語り継がれた

2 富山のくすり屋さん
「お金のことは心配せずに、病気になったら薬をのんで……」
"先用後利"をキャッチフレーズに

3 約束のホームラン
ベーブ・ルースは球場の外でも、子供達を元気づけていた

4 将軍・秀忠の居眠り
人の失敗を見て、笑ったり、あざけったりしない優しさ

5 秀吉は、なぜ好かれたのか
「ありがとう」の心を、少しでも多く、言葉や態度に表す

6 秀吉の成功の秘訣
不平、不満を言わず、今日は、今日の任務を一心不乱に務める

7 秀吉の偉いところ
叱られたら素直に謝る。
少しもふくれた顔をしない。
反発しない

8 中国の故事の知恵
「刎頸の交わり」が示す和する心の大切さ

9 適塾・緒方洪庵…1
有名になろうと思うな。
利益を得ようとするな。
医者は人を救うことだけを考えよ

10 適塾・緒方洪庵…2
優等生の橋本左内は、夜になると塾を抜け出していった

11 大根売りの人生を変えたもの
たとえ過ちを犯しても、心から反省すれば、必ず生まれ変わる

12 幸せと不幸の分かれ道
地獄の箸と、極楽の箸は、どちらが長いか

13 高島屋が発展した鍵
「自利利他」は、昔から変わらぬ当店の家風であります

第2章 百万本の秋桜

14 芭蕉と孝行娘の出会い
桜の美しさより、親の恩に報いようとする心の美しさ

15 千利休の戒め
形だけ真似をしようとするのは、実に情けない。自分の特徴を生かせ

16 葛飾北斎の心意気
たとえ自分が損をしても、日本人の信用を傷つけることはできない

17 二宮金次郎の農村建て直し…1
妻の理解と温かさが、金次郎に、歴史に残る働きをさせた

18 二宮金次郎の農村建て直し…2
荒地よりも、人間の心を耕す難しさ

19 二宮金次郎の農村建て直し…3
役人を一喝!「人の命よりわが身の立場が大事なのか」

20 松下幸之助、伝説の熱海会談
「相手が悪い」と思っているうちは、どんなに議論しても解決しない

21 YKK・吉田忠雄…1
「他人の利益をはからなければ、自らも栄えない」
カーネギーの言葉を人生の指針に

22 YKK・吉田忠雄…2
「常に相手を思いやる優しさ」を実践し、世界のファスナー王へ

23 手紙は、心と心の交流
トルストイは、学生からの手紙に感動し、長い手紙を書いた

24 貧しさと闘うミレー
たとえウソであっても、親友の一言が、
ミレーの将来を切り開いてくれた

25 失敗して抜擢された男
なぜ、主君は、
「あいつには、大きな仕事を任せることができる」と見抜いたのか

26 日本一の画家と、名もなき庭師
手ですることを、足でするようになっては、信用されない

27 「もったいない」のルーツ
「五百枚もの衣を、どうするつもりだ」。国王は阿難を追及した

28 みなしごサーヤと給孤独長者
にっこり笑うと、気持ちが和らいできます。
周囲の人の心も明るくなります

29 祇園精舎の建立
「私一人でも建てられるが、より多くの人に参加してもらおう」
給孤独長者は布施を呼びかけた

第3章 つれづれ草の薫り

1 客が帰ったあとも、すぐに玄関の戸を閉めない心遣い

2 たとえ字が下手でも、手紙は自分で書くほうがいい

3 約束もせずに、突然、人の家を訪問するのはよくない

4 自分のことばかりしゃべるのは相手を不快にさせる

5 人の悪口を言わない。うわさ話にムダな時間を使わない

6 他人より優れていることは、大きな欠点である

7 日の善悪や縁起を問題にするのは迷信だ

8 山の奥に、"猫また"というものがいて、人を食うそうだ

9 ミスを根絶するための大切な心掛け

10 けなされても、笑われても、恥ずかしいと思わず、
   熱心に稽古に励む人が「一流」になる

11 春の日の雪ダルマと、人間の寿命は、どちらが長いのだろうか

12 名誉を得れば、幸せになれるのだろうか

13 決意したことは、ためらわずに、すぐに実行すべきである

14 「死」は嫌だからといって逃げていては、何の解決にもならない

第4章 野に咲く色とりどりの花

(1)夫からのプレゼント

(2)次で降りるのでどうぞ

(3)息子からの早朝の電話

(4)ぼくがいるからさっ

(5)やっぱり、ええ子やった

(6)桜並木の思い出

(7)よかったら使いなよ

(8)何回も親切を受けた一日

(9)言葉って、笑顔って、大切

(10)また、お会いできますように

(11)大雪の日の素晴らしい出会い

(12)細かい配慮も仕事のうち

(13)赤ちゃん、泣いてるから

(14)人の心の痛みを治すのは、人の心

(15)息子の優しさに涙

(16)あんたが一番

(17)先生は、ずっと励ましてくれた

(18)運転手さんの温かい思いやり

(19)教室に行くなんて、すごいね

(20)世界に一つの素晴らしい特効薬

(21)一言のメモが心をいやす

(22)「近くですみません」と言った時

(23)こんな素晴らしい家族がいるんだ

(24)先生の思いやり

こころ洗う書道展 <書家> 木村 泰山
下がるほど 人の見上ぐる 藤の花

他人にゆずる気持ちを持つようにしよう

謗るまじ たとえ咎ある 人なりと 我が過ちは それに勝れり

如何なる小事でも 全力を傾注してかかろう

正も邪も 勝手に決める わが都合

負けている人を弱しと思うなよ 忍ぶ心の強きゆえなり

慈悲蒔けば 愁苦の悩み 遁れ去る

精出せば 凍るひまなし 水車

狂いなし 泣くも笑うも 蒔いた種

省みよ 日に幾度も 省みよ 欲と怒りの 絶え間なければ

堪忍の 二字か四字かは 知らねども こらえ忍ぶぞ まことなりけり

ままにならぬと おひつを投げりゃ そこらあたりは ままだらけ

沈んで屈するな 浮かんで奢るな

愛嬌たっぷり 会釈を惜しまぬようにしよう

今日ほめて 明日悪くいう 人の口 泣くも笑うも うその世の中


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